修正の大変さはいろいろある

パチンコメーカー内では、それなりに発生することではありますが、作っているパチンコ機種の「修正」っていうのがあります。

修正する理由はさまざまですが、理不尽なものから、絶対やらなきゃなってことまで幅広くあります。

よくある修正内容に関してざっと上げていくと

  • 演出の修正
  • スペックの修正
  • 役物とか筐体の修正

の3点ですかね(パチンコを構成するほとんどの部分やん

修正理由として理不尽なときはもちろんありますが、だいたいは、作ってみた結果微妙だったから直そうよって感じだと思います。

もちろん、パチンコ制作は、多大な費用がかかることなので、安易に作ってみたみたいなことはできないですから、作り始める前に、しっかりとしたチェックやプレゼンを通る必要があります。

それでも、微妙になってしまう理由としては、

パチンコを1から作り上げると、どうしても1~2年っていう月日がかかりますので、その間にいろいろと流行とか事情が変わってしまい、微妙になってしまうということが多いですかね。

あとは、なんか新しいことをやろうとして、プレゼンは通って、作ってみたけど、結局新しいけどつまんないみたいなパターンとかですかね。

このへんは先見の明というか、先を見据えて、流行を作り出していくことができるようなアイデアが入っていると、成功するって感じにはなると思います。

今回は「演出の修正」に関して、すこし掘り下げてみたいと思います。

演出っていうのはいわゆる予告とかリーチとか、液晶上で表現される演出のことを指しているんですが、なにを直すかによって、大きく工数が変わってきます。

よくあるやつで重いやつをいくつかあげてみると(よくあっては困るが

  • ゲームフローの修正
  • 3Dキャラの新規モーションとか修正
  • 新規作画が必要な修正
  • インターフェースとかの修正
  • 液晶サイズの修正

ざっと思いついたところでこんなところですかね。

どれもやるってなったら、だいぶ吐き気してきます。とくに終盤になればなるほどしんどいですかね。

・ゲームフローの修正

これはいわゆる変動パターンに関わる修正って感じなんですが、内部設計とか組み込みとかが終わっている状態でこれをやるとその辺が作り直しになってヤバいです。

ただ、だいたいが社内試打とかで、実際に打ってみた結果、ゲームフロー直そうとかってなるので、組み込みが終わってないと打てないですから、まぁ、ヤバいパターンがほとんどですね。

もちろん、変動パターンをちょっと削除したり、ちょっと足したりくらいの場合は、そこまで波及しないように直せたりもしますけど、ほぼ全替えみたいな場合もたまにおきたりおきなかったりするのでそういうのは作り直しクラスになってきますね。

・3Dキャラの修正、新規作画の修正

これも内容次第ですが、新規でつくらなきゃいけないってなると、それなりに時間はかかります。ただ、とりあえず、仮素材とかで、パチンコ制作は平行して進めたりもできるので、SPリーチの映像をもっとかっこよくしたいとか、かっこいいキャラが動く予告いれたいとか、そういうのはまだ気持ち的には楽ですね。

会社のOKさえでれば、お金で解決できる可能性は高いところになります。

・インターフェースの修正

保留周りとか、なんかパチンコの液晶上で常駐している系のものです。この辺は組み込みの仕組みに大きくかかわっている時が多く、直すってなるとヤバいことになりがちです。

保留のデザインだけを直して、動きはそのままとか配置はそのままとかであれば、そこまで大事にはならなかったりしますが、場所を変えるとか、サイズを変えるとか、レイアウトを変えるってなると、それなりの時間を要するところですね。

保留変化演出とか、どの機種にも入っていると思いますが、ほかの予告とかに波及して大変です。

・液晶サイズの修正

正直比率が同じならなんとかなるかもしれないですが、縦横の比率が変わるとやばいです。最近は大きい液晶がほとんどなので、あんまり液晶サイズ変える話になったりはしないですが、ちょっと前は、すこし小さい液晶使おうっていうので進めてたけど、やっぱり大きい方がいいよねみたいな感じでかえたりすることもちょこちょこありました。

まぁ、液晶演出全部作り直すわけにもいかないので、上下にすこし空白ができたり、左右が少し切れたりみたいな感じで対応する感じにはなるんですけどね。

以上、思いついたところをざっと上げていきました。

どうしても、途中でなにかしら問題が起きて、修正が発生するっていうのは日常茶飯事です。

そのときに、直接的に問題を解決しようとすると、修正工数が膨れ上がったりしますが、視点を変えてよく考えてみると、簡易的な修正で問題点を解決できたりもするので、そういった進め方ができるかどうかも、アイデア次第ということにはなってきます。

結局はそういった有力な社員をどれだけかかえているか、どれだけ育てることができたか、というところが、大事なのかもしれませんね。

またお会いしましょう。

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